メロセット錠 3mg
Meloset 3mg

メロセット錠は、睡眠パターンをコントロールするホルモンであるメラトニン(Melatonin) が3mg配合された錠剤です。時差ぼけや不眠症(睡眠障害)の短期治療に用いられます。インドの大手製薬会社であるアリストファーマ社が製造しています。

メラトニンは、脳の奥のほうに位置する松果体しょうかたいと呼ばれる器官から分泌されるホルモンです。体内時計からの指令により分泌され、メラトニン受容体(MT1受容体やMT2受容体)に作用することで、脳とからだを睡眠へ誘導します。メラトニンはその働きから「睡眠ホルモン」とも呼ばれています。

多くのサイトでは、メロセット錠をサプリメントと記載しています。その理由は、米国でサプリメントとして扱われているためと思われますが、米国以外の国では、メロセット錠またはメラトニン含有するものは医薬品扱いになっています。

なお、アメリカ国立衛生研究所(NIH)の2022年発表の調査資料によれば、慢性不眠症 に対するメラトニンの有効性や安全性 については、その使用を推奨するほどの確固とした事実は得られていないとのことです。

メロセット錠の副作用には、頭痛、一時的な抑うつ、夜尿、めまい、吐き気、胃痙攣、易刺激性、不眠症、悪夢、低体温、などがあります。ただし、メラトニン含有量は少ないためもあり、ほとんどは軽度で、体が慣れるにつれて解消される傾向があります。副作用が持続したり、気になる場合は、医療機関にご相談ください。

メラトニンは、鎮静作用を持つベンゾジアゼピン系薬剤 、抗コリン薬 、アルコールなどと併用すると、過度の眠気を引き起こす可能性があります。